鹿よ おれの兄弟よ
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狩猟採集民の男の舟が大河を流れる。彼の家族の生活はシベリアの川と森に全く依存している。伝統的な服や靴は鹿の皮でできていて、食べた鹿肉は彼の血肉になるため、彼は自分を鹿であるという。 物語はいたってシンプルであり、人間が自然の一部であることを、緻密に美しく描かれた鹿や人や森や川が静かに語っている。 「くまの子ウーフ」などで有名な児童文学者とハバロフスク在住の画家の筆による、人と鹿の関わりの原点についての物語である。 (評者・伊吾田宏正=エゾシカ協会、西興部村猟区管理協会) |

神沢利子・作、G.D.パヴリーシン・絵